JALフライトマイルの計算式

こんにちは、陽の字です。
今回はJALグループ便に搭乗した時にもらえるフライトマイルの計算方法について解説していきます。
JALマイルは搭乗区間、搭乗クラス、所持しているJALカードの種類、JMBステータス、そして購入した航空券の運賃カテゴリーによって決定されていきます。
予約を取る際に運賃ごとに獲得出来るマイルが表示されていますが、それはカードの種類やステータスは一切考慮されていません。
JAL公式ホームページにあるマイレージバンクのページにもそれらを計算してくれる計算機のようなものがあるんですが、画面が小さい上に入力する項目が多くてめんどくさい(汗)
このページを読み終わる頃には電卓叩くだけで獲得マイルを計算できるようになっている・・・はずです。

フライトマイルを計算する要素

獲得マイルを算出する要素としては大きく分けて4つの項目があります。
JALカードの種類とJMBステータスによるマイル加算率は一定なので、覚えておくと便利です。

搭乗区間の距離

搭乗区間の距離についてはそれぞれ設定されている空港間の距離(キロではなくマイル)です。
空港の搭乗口に表示されている区間マイルがこれにあたります。

この場合、搭乗区間の距離は510マイルですね。
各空港間の搭乗距離はコチラ

JALカードの種類

保有しているJALカードにより、搭乗区間のフライトマイルにボーナスマイルが加算されます。
加算率は下図の通り

カード種別 ボーナスマイル
普通カード 10%
CLUB-Aカード以上 25%
JALグローバルクラブ 35%
JALカードNAVI 10%
CLUB EST普通カード 15%
CLUB EST CLUB-A カード以上 30%

厳密に言うと、JALグローバルクラブはカードのことではありません。
しかしながら、JGC会員は必ずJGCメンバー用のJALカードを所有することになっているため、JALカードの種類の項目に入れています。
なお、JMBステータスを持っている場合、そちらの方がボーナスマイルの加算率が大きく、そちらが適用されるため、JALカードを保有していることによるボーナスマイルはもらえません。

JMB/JGCステータス

飛行機に乗りまくると、マイルとは別にFOP(FLY ON POINT)と呼ばれるポイントが貯まります。
このポイントを貯めるとJMBステータス(JGCメンバーの場合はJGCステータス)が上がっていき、ボーナスマイルが大幅にアップします。

JMB(JGC)ステータスの条件はコチラを参照してください。

1番下の上級会員ステータスであるJMB/JGCクリスタルの場合でさえ、フライトマイルの55%がボーナスマイルとして加算されます。
ステータスによる加算率は下図の通り

ステータス ボーナスマイル
JMB/JGC ダイヤモンド 130%
JGCプレミア 105%
JMB/JGC サファイア 105%
JMB/JGC クリスタル 55%

JGCプレミアはJGC会員専用のステータスとなっています。
JMB/JGCステータスを保有している場合、JALカードによるボーナスマイルはなくなります。
そんなにうまい話はないということですね(汗)

運賃カテゴリー

運賃カテゴリーは国内線と国際線で異なっています。
しかしながら、普通運賃や搭乗日近くに購入する高額な航空券の運賃カテゴリーは積算率が高く、逆に早期から予約・購入できる航空券やツアーなどに含まれる航空券の運賃カテゴリーは積算率が低いという共通点があります。

国内線

運賃カテゴリー マイル積算率 該当運賃
運賃1 100% 大人普通運賃、小児普通運賃、往復割引、身体障がい者割引、介護帰省割引、JALビジネスきっぷ、eビジネス、離島割引、国際線航空券に含まれる日本国内区間など
運賃2 100% 特別乗継割引
運賃3 75% 先得割引、スーパー先得、ウルトラ先得、乗継割引28
運賃4 75% 特便割引1、特便割引3、特便割引7、特便割引21、特別往復割引、株主割引
運賃5 75% 乗継割引7
運賃6 75% 当日シルバー割引、おともdeマイル割引、スカイメイト
運賃7 50% パッケージツアーに適用される個人包括旅行運賃など

なお、国際線航空券に含まれる日本国内区間は2021年2月1日以降加算率が変更になります。
変更内容は次の通り

予約クラス 利用運賃カテゴリー
Y 運賃1(100%)
運賃4(75%)
運賃4(75%)
運賃3(75%)
運賃7(50%)
運賃8(30%)

お金が有り余ってる人や出張族でもない限りは先得(カテゴリー3)や特便(カテゴリー4)がポピュラーな運賃ではないかと思います。
同じ75%ですが運賃カテゴリーが異なっているのは、ステータスを決定するFOPが違うからです。
獲得マイルを計算する時はそんなに気にする必要はありません。
また、国内線は搭乗クラスが上がるにつれて積算率がアップします。

搭乗クラス 積算率
クラスJ +10%
ファーストクラス +50%

優等座席を利用する場合、普通席を利用する場合のマイル積算率に上図の数値がプラスされます。

国際線

運賃カテゴリー マイル積算率 航空券面上のクラス
ファーストクラス運賃 150% F ・ A
ビジネスクラス運賃1 125% J ・ C ・ D ・ X
ビジネスクラス運賃2 70%
プレミアムエコノミークラス運賃
エコノミークラス運賃1
100% W ・ Y ・ B ・ E※1 ・ R
エコノミークラス運賃2 70% H ・ K ・ M ・ E※2
エコノミークラス運賃3 50% L ・ V ・ S
エコノミークラス運賃4 50% O※3 ・ G※3
エコノミークラス運賃5 30% O※4 ・ G※4 ・ Q ・ N

※1 2020年9月30日搭乗分まで適用
※2 2020年10月1日搭乗分以降適用
※3 2021年3月31日搭乗分まで適用
※4 2021年4月1日搭乗分以降適用

(国際線の運賃カテゴリーによる加算率表)
国際線に関してはプレミアムエコノミー以上の優等座席に関しては1~2種類のカテゴリーしかありませんが、エコノミークラスに関してはかなり細分化されています。
しかしながら、国内線と同じく、マイル計算の場合はパーセンテージだけ見ておけば大丈夫です。
国際線はアルファベットでカテゴリー分けされてるから分かりづらい(汗)

今後運賃カテゴリーの変更が予定されているため、その都度表をアップデートしていきます。

どのくらいマイルを稼げるのか?

前置きがかなり長くなりましたが本題です。

計算式

獲得マイル数の計算式は以下の通り。

① 飛行距離×クラス・運賃カテゴリーによるパーセンテージ(小数点1位は四捨五入)

② ①×JALカード(またはステータス)によるパーセンテージ(小数点1位は四捨五入)

①+②=獲得マイル数

それぞれの項目ごとに積算率を決める条件はかなり細分化されていますが、計算式そのものはかなりあっさりしてますね(汗)

ほんの一例

羽田→那覇(984マイル)を利用する際、いくつかのケースごとにマイルを計算してみましょう。

クラス 普通席
運賃カテゴリー 先得運賃(75%)
JALカード 未保有
JMBステータス 一般会員

984マイル×75%=738マイル運賃カテゴリー 特便運賃(75%)
クラス クラスJ(+10%)
JALカード CLUB-Aカード(25%)
JMBステータス クリスタル(55%)

984マイル×85%≒836マイル
836マイル×55%=460マイル
836マイル+460マイル=1296マイル

この場合、JMBステータスが優先されるので、JALカードによる加算はありません。

運賃カテゴリー 普通運賃(100%)
クラス ファーストクラス(+50%)
JALカード JALグローバルクラブ(日本地区会員)(35%)
JMBステータス サファイア(105%)

984マイル×150%=1476マイル
1476マイル×105%≒1550マイル
1476マイル+1550マイル=3026マイル

JALグローバルクラブは上級会員組織のことを指しますが、入会のためには特定のJALカードを持っている必要があります。
また、このケースにおいてもJMBステータスを持っているため、JALカードによる加算はありません。

まとめ

各種条件を把握していれば、獲得マイルを計算できるようになりましたか?

今回の要点は3つ
・利用する運賃カテゴリーによって獲得できるマイル数は変わってくる
・JALカードを持っていると獲得マイルが上乗せされる
・JMB/JGCステータスを持っていると獲得マイルが大量に上乗せされる

大して難しいものではないのでここまで読んでくださった方は獲得マイルを算出できるようになっていると思います。
航空券の購入時や、空港搭乗口での案内板等、機会があったらぜひご自身の獲得マイルを計算してみるとおもしろいかもしれません。

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